天馬賦

石川淳をはじめとする日本近代文学について意見を交換し合うための場です。

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今年書いた文章

非常に長い間放置してしまった……。

今年ももうすぐ終りになるので、それを区切りに、今年発表した文章を、新しいものから溯る形で記しておこう。

●「鉄道と心霊」(一柳廣孝・吉田司雄編著『霊はどこにいるのか(ナイトメア叢書5)』青弓社、2007年12月12日)

タイトルだけだと私の専門とする文学と関わりがないように見えてしまいますが、文章中ではさまざまな文学作品にも触れています。もともと鉄道は好きなのですが、研究対象とすることは考えてこなかった。その第一歩となるのだろうか?

● 「石川淳と太宰治―『聖書』の活用からみえるもの」(山内祥史編『太宰治研究 15』和泉書院、2007年6月19日)

太宰のキリスト教信仰の内実はさておいて、作品における活用に問題をしぼりこんで論じてみました。

●「省斎石川介編纂の漢詩集(第二章 漢詩集の言葉)」(『言葉の文明開化―継承と変容』2007年5月10日、学術出版会) *宮崎真素美・遠山一郎両氏との共著

石川淳の祖父である石川省斎の仕事を紹介したものです。扱い慣れていない漢詩文を対象としており、いろいろと錯誤を含んでいると思います。科研の成果を本にしたもので、研究代表者の宮崎真素美氏には大変お世話になりました。

●「石川淳・童話翻案作品論―時事性とパロディと」(『愛知県立大学文学部論集(国文学科編)』第55号、2007年3月31日)

同時期に書き継がれていた「鷹」「珊瑚」「鳴神」「虹」といった〈革命小説〉を論じるための、私なりの準備作業としてまとめてみた論です。

漢詩文やら鉄道やら、論及対象を広げる一年だったように思う。来年も、専門とその周縁との両面で良い仕事をして行きたい。

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